戸籍の収集

戸籍収集

銀行預金の払い戻しや相続登記をする際には,相続人確定のため,被相続人(死亡した名義人)やその親族の戸籍が必要となります。

​この戸籍を集める作業は,かなり面倒な場合が多いです。特に,被相続人が高齢だった場合,被相続人が本籍を転々としている場合,親族関係が複雑な場合などは,慣れていないと相当の時間を要し,取得すべき戸籍を漏らすミスも多くなります。

戸籍の種類

(1)現在の戸籍

 全部事項証明書(戸籍簿に記録がある人全員を証明したもの)

 個人事項証明書(一部の人を証明したもの)

※現在,戸籍は殆どの市町村でコンピュータ化されており,コンピュータ化前の戸籍は戸籍謄本(戸籍簿に記載されている人全員の写し)・戸籍抄本(一部の写し)といいました。

(2)過去の戸籍(現在の親族関係を表していない戸籍)

除籍事項の全部事項・個人事項証明書

コンピュータ化後の戸籍が全員除籍(死亡,子の婚姻など)となった場合,他の市町村に本籍を移した(転籍した)場合に戸籍は閉じられます。その閉じられた戸籍に記録のある人全員または一部の人を証明したもの

​②除籍謄本・抄本

コンピュータ化前の紙の戸籍が全員除籍または転籍した場合に戸籍は閉じられます。その閉じられた戸籍に記載のある人全員または一部の人を証明したもの

改製原戸籍謄本・抄本

これまで戸籍の書式の変更は4回(5回とも言えます)行われていますが,その改製前(原は「もともと」の意味)の戸籍に記載のある人全員または一部の人を証明したもの

戸籍の附票

これは戸籍ではありませんが,戸籍に記録のある人の住所を記録したもので,転籍や改製がなければ,かなり前の住所もこれで分かります。

相続手続きに使う戸籍

(1)ポイント

ある人が新たに戸籍を編製する際,編成前のその人の記録・記載事項の全部を新たな戸籍に移記(記録・記載を移すこと)するわけではなく,その一部のみを移記します

例えば,戸籍は両親とその子で編成されますが,子が結婚すると,その子は親の戸籍から出て(除籍されて)新たな自分たちの戸籍を編製します。その後,親が転籍すると,転籍後の親の戸籍には,その婚姻により除籍された子の記録は移記されません。つまり,現在の戸籍だけでは,その親に何人の子がいたのか,つまり,親の相続人が誰なのかはわからないのです。このことは,新たに戸籍を編製する場合全てに共通ですので,除籍になった戸籍や改製前の戸籍が必要となります。

(2)具体例

​①AがWと結婚して新たな戸籍を編製(東京都世田谷区)

②子BCが出生

③子Bが結婚して除籍

④Aは横浜市港南区に転籍

⑤子Cが結婚して除籍

⑥コンピュータ化による戸籍の改製

⑦令和2年A死亡

Aの相続登記や預貯金の解約手続きには次の戸籍が必要です。

※遺言がある場合や相続放棄手続は戸籍が少なくて済みます。

①死亡後の全部事項証明書(横浜市港南区):妻Wが記録されている。

②コンピュータ化前の改製原戸籍(横浜市港南区):妻WとCが記録されている。

③転籍前の除籍謄本(東京都世田谷区):妻WとBCが記録されている。

④Aの結婚前の親Fの戸籍(恐らく除籍か改製原戸籍)謄本:結婚前に認知した子がいた場合,Fの戸籍に記載されるが,結婚後のAの戸籍には認知事項が移記されないので認知した子がいるかどうか,親の戸籍を見ないと分からない。

⑤BCの全部事項(または個人事項)証明書(A死亡後のもの)

以上は,最も簡単な親族関係を例にしていますが,実際は,被相続人が高齢だったり,子がいなくて兄弟姉妹が相続する場合などは,被相続人の両親の先代,先々代まで遡って明治時代の戸籍をとる場合があり,戸籍の数も相当多くなります。また,この時代の戸籍は手書きで達筆なので判読不明文字もあり結構大変です。

戸籍収集お任せサービス

戸籍の収集は,

1 かなりの手間と時間がかかります。
2 平日の昼間に役場に行ったり連絡する必要があります。
3 戸籍の読み方を誤り,必要な戸籍を見落とすことがよくあります。

 

当事務所では,忙しいあなたに代わって,戸籍の収集をすべて当方がするサービスを提供しております。

戸籍収集の報酬は,殆どの事務所が1通1,000円ほどです。でも,それですと,10通で1万円にもなります。当事務所では,定額・低額の最大5,000円以内と格安です。

 報酬 3,000~円~5,000円(税込み)※数次相続のないもの

 実費 市町村の戸籍・住民票発行手数料(300円~750円),郵送料など

            平均的に3,000円~7,000円程度かかります
   
(実費は,ご自分でしても同じ費用が必要です)。

 期間 2週間~1か月(戸籍の数や市町村の対応によって変動します)

【計算例】

被相続人:70歳男性,相続人:妻と結婚している長男と長女の場合

※被相続人の現在戸籍,妻の印鑑証明書,子供2名の戸籍,住民票,印鑑証明書は各自が取得した。

収集した戸籍

被相続人の父の除籍謄本:750(発行手数料)+100(小為替)+168(郵便往復)

被相続人の除籍謄本(転籍あり):750(発行手数料)+100(小為替)+168(郵便往復)

被相続人の改製原戸籍謄本:750(発行手数料)+100(小為替)+168(郵便往復)

被相続人の戸籍の附票:300(発行手数料)+100(小為替)

実費合計3,454円

報酬  3,000円

なお,司法書士が戸籍収集のみを代行することはできません。必ず預金の払戻しや登記申請の代理または登記申請書の作成を併せてご依頼いただく必要があります。

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